スタビライザー
グライドカム/撮影のポイント
人は歩いても走っても見ている物がグラグラ揺らぐことはない。しかしカメラを持って走ると画面は大きく揺らぎ、撮影された映像は写されているものよりも、カメラの動きばかりが目立つ映像となってしまう。動くカメラを躍動感を表す効果として用いれば、それはそれで魅力的にもなるが、普段カメラは揺れて欲しく無いと思うことが多い。しかし氾濫する映像に慣らされた現代では、カメラが揺らぎ対象を追う映像に何ら違和感を感じることは無くなっている。しかしフィクションとしての物語を映像で表現するとき、フィクションであるが故に映像表現は生理に背かない表現が好まれる。 映画の流れるような移動撮影は見ている者に違和感を感じさせない。しかしその労力は並大抵のものではない。レールは引く、クレーンは延びる、複数人乗ったドーリーは走る、そんな労力を払って映画の移動シーンは作られていた。 1973年アメリカのギャレット・ブラウン氏によりブラウン・スタビライザー(ステディカム)が開発された。ステディカムはヤジロベイの原理でカメラを安定させる物だ。ステディカムは商標登録され同名は使えないが、カメラスタビライザー等の名前で、同じ原理で色々な商品が開発され現在に至っている。 昨今は特にデジタル機器の小型化により、カメラスタビライザーの要望と相まって幾多の情報が飛び交っている。
ここではグライドカム4000 PRO とX-10を用いて、ヤジロベイ原理のカメラスタビライザーの原理構造とセッティングを見て行こう。現在ではグライドカムもHDシリーズへと代わり、バラス操作もかなりスマートになっている。
(以下・動画説明を予定)
*ヘッドプレート
*下部ウエート
*ジンバル
*調整台/重量/カメラプレート/ズームリモコン/
*X-10
*スタティックバランス(静的バランス)
*ダイナミックバランス(動的バランス)
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