映像制作技術・撮影編・編集編・映像制作機材・ノンリニア編集機材などの解説 ・・・

ご挨拶

開設にあたり口上をひとつ



飾罫

 映像制作って、ホームムービーから映画・放送まで含めて、みーな映像制作なんだ。
思惑も予算も責任も全然違うけど、映し出される世界を紡いで、誰かに届けようとする。そんな気持ちの方向は同じなんだと思う。 撮影されただけの映像は記録素材にすぎないけど、誰かの思惑がそこに働けば映像制作ってことになる。

皿

料理に喩えれば、何を作ろうか考えて、素材を集めて料理するのと一緒だ。客に出す料理を作るレストランのコックさんも、家で子供にご飯作るお母さんも同じなんだ。
 で、何が大事かってこと。誰に美味しく食べてもらいたいか、
その気持ちを伝えることが大切なわけで・・・。 伝わっているかな・・・貴方の気持ち。

 誰かがチンパンジーの行動に関して言っていた事だけど、賢く学習させたチンパンジーに、片目が空白の顔の絵を見せても、チンパンジーはもう片方の空白の箇所に目を描き入れないそうだ。全体にグチャグチャって線を引いて終わってしまう。

サル

 それに比べて、人間は幼い子供でも片方の空白の箇所に目を描き入れるそうだ。 それは人間が想像する力があるからで、その想像する力で、空白の片目を描き入れるんだってさ、その想像する力は同時に将来を思い描き、期待したり不安になったりする要因でもあると言う。
 想像する力って凄いよね。 人間が持っている想像する力を現代技術で表現するのが映像制作って事にもなるよね。でもね、想うんだ。これほど映像機器が発達して身近になっても、映像制作の敷居って高く感じているんじゃないのかなー。何故だろう?
 撮影機材は身近になったけど、編集環境が特殊だったからかな。 それとも誰かに思惑を持って見せるって事が、そもそも特殊な事だったりして・・・。
 でもね、ネット環境がここまで生活の一部になって、誰もが世界に向けて情報を発信できる環境が整ってしまうと、映像技術を身につけるのは大切な課題となるよね。思惑を旨く形にする術を知らないと、大きな海原を前にしても漕ぎ出せないのはもったいない話だからね。

福助

 ここで書く散文は、組織内で映像制作を担当することになった人や、ホームページ制作で動画扱いに苦慮している人を思い描いて書いている。
 ホームムービーにも参考になるように気を配るけど、基本的にホームムービーって編集前提に撮らないし、何でもありで、いーじゃないかって思っている。 だからここでは余り親切に書かない。個人が好きでやる事に他人はアレコレ言ってはいけないのだ。
 また巨大プロジェクトのプレゼン映像で、社運が掛かっているような制作も前提にしていない。餅は餅屋に任せるべきものなのだ。制作総括がいて監督がいて撮影班が収録して、ポスプロでの仕上げを前提にしているような専門集団と、貴方の制作対象は違うのだ。彼らをF1のレイシングチームとすれば、貴方が目指すのは通勤の足である軽自動車と思えばいい。だってレイシングカーで通勤しないでしょ。これからの時代、必要とされるのは貴方みたいな小回りのきく組織内の担当者だと思っている。
 同時にネットに情報公開している人達にも参考になるように心がけた。即戦力が要求されるこのジャンルでは、情報の欲求レベルも上がり、具体的な動画情報が最も望まれているジャンルだと思う。外に依頼するほど予算はないが、プロレベルの映像が欲しいと思っている人は多い。

会議

ブロードバンドが整備されてますます映像のニーズは高まり、それに応えないといけない。しかしいきなりプロ級のムービー作るのは大変で、ノウハウなしで映像制作まるごと抱え込むのは負担も大きい。 機材を揃えても人材がいないとか、プロの技を聞く窓口がないとか、聞く相手が専門分野ばかりで特殊すぎるとか・・・。
 で、貴方の知りたいのは映像制作の詳細に渡った具体的ノウハウじゃないかと思う。
しかし、これがなかなか無い。何故だと思う? それは一言、教えたくないから。
そー企業秘密だから・・・嘘。
 実は秘密にするほどの事柄って何も無くて、一つ一つは調べることも出来るのだけど、実際の制作はカスタムメードが多く、ノーハウの積み重ねが大切で、一概に制作全般を語れないと言う実情もあって、トータルで映像制作が語られることは少ないように感じる。で、その辺を出来るだけ詳細にグダグダと書いてみようと思うわけ。
 先ずは映像制作の全体のイメージからね。

画像の説明

 これ、映像制作の流れをあらわした模式図のつもり。
 先ずは台本ありきだと思っている。絵に描いた餅って大事なんだ。諺では「絵に描いた餅」って、単に頭の中で考えただけのもくろみで、実現する可能性のないこと、実際には役に立たないことの例え。てーな風に説明される。けっこう悪口の感じね。でも所詮、映像って「絵」ですから、もー居直っちゃう。「絵」の何処が悪いかーってね。
 台本なんて、その最たるもので、まさに頭の中で考えたもくろみしか書いてないわけで、煮ても焼いても食えないよ。でも「もくろみ」ってやつがないと、チンパンジーじゃないけど、想像する人間としての魅力も無くなっちゃう。だから人は餅の絵を描くんだよ。美味しそうな台本をね。
 だから映像制作の半分以上は台本で決まってしまう。で、後の半分は素材なんだ。撮影は脚本のイメージを昇華させるって言えばカッコいいけど、実際は脚本の指示からイメージできる対象を撮ることなる。そして編集へと続き、脚本の指示をベースに撮影素材とその他の、音・文字・CG・エフェクトなどを交えて編集して行くわけだ。

ペン


 制作の流れに沿って書き出してみたら、止め処なくダラダラと長くなってしまった。それでも書き足らないのは、映像にまつわる内容の多さなんだろなーと思う。実際、制作ド真中はバタバタで、メモなんて取ってられない状況になるけど、こうして書き出してみるとアレレ?て、思うことも結構多くて、我ながら反省の日々となってしまった。
項目はメニューに分けてみたが、長々と駄文が続くがお付合い頂ければありがた。

a:2281 t:1 y:0

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional